埼玉県の東西を結ぶ国道463号に、東端の野田橋まで4車線道路を延伸する事業が進められている。この道路は「浦和野田線」と呼ばれ、越谷市から松伏町にかけては一部区間が開通済みだが、元荒川や中川などの河川によって途切れている。2022年から2025年にかけて、残りの区間も事業化される予定である。
浦和野田線は、埼玉県の外環道や国道16号と並ぶ東西軸の一つとなり、埼玉・千葉県境の交通状況を改善する効果が期待される。また、越谷レイクタウン方面から国道4号のバイパス「東埼玉道路」も中川の西岸沿いに延伸されることで、浦和野田線と接続する。これにより、埼玉東部や千葉北西部の開発にも影響を与える可能性がある。
一方で、千葉県側では野田橋の架け替えや浦和野田線の4車線化が遅れている。埼玉・千葉両県の自治体は、これらの事業を急ぐように千葉県知事に要望しているが、具体的な進展は見られない。千葉県側の対応が今後の課題となっている。
埼玉横断道路が完成すれば、千葉県から越谷、さいたま、所沢、入間、秩父まで一気に行けるようになる。国道463号の西端は国道299号に直結しており、秩父から千葉まで約100kmの距離を結ぶことができる。埼玉・千葉両県にとって重要な交通インフラとなりそうだ。