埼玉県立高校の共学化に賛否:少子化の中、越谷市で意見交換会開催【越谷ニュース】
- 2025/08/04 14:02
- がやてっく
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埼玉県立高校の共学化に関する第1回意見交換会が7月25日、越谷市内で開かれ、中高生11人が参加しました。共学化の動きについて賛否が分かれる中、多くの反対意見が出されましたが、県教育委員会は少子化の影響で新たな男女別学の設立は難しいとの考えを示しています。
意見交換会では、「進学先として男女別学高を残してほしい」、「異性と関わるのが苦手な人にとって共学化は苦痛だ」など、中学生からの切実な声が多く聞かれました。また、県内の男女別学高校は偏差値が高い学校が多く、「埼玉に人を呼ぶ力があるなら残すべきだ」という意見も出されました。
これに対し県教委は、県内の公立中学卒業者数が約15年後に25%減少すると予測し、持続可能な学校運営の観点から共学化を推進する必要があると説明。「新しい学校を男女別学として設立することは現実的に難しい」との立場を明らかにしました。
県教育委員会は今回の意見交換会の他、8月下旬までに保護者も対象とした計4回の意見交換会を実施予定です。昨年には第三者機関から「早期共学化を実現すべき」との勧告を受け、県は「主体的に共学化を進める」との方針を発表しており、今後の動向が注目されています。