2025/11/3越谷 がやてっく 雑談 ローカルメディア ローカルサイト越谷CITYメール

【越谷市に国内初のリサイクル拠点誕生へ】日本シームが船渡地区に総合テストセンター設立/2027年秋稼働目指す【越谷ニュース】


【越谷市に国内初のリサイクル拠点誕生へ】日本シームが船渡地区に総合テストセンター設立/2027年秋稼働目指す【越谷ニュース】

リサイクル機器メーカーの日本シーム(川口市)が、越谷市船渡地区に国内初となる「総合リサイクルテストセンター」を設立することが分かりました。ペットボトルや食品容器などの廃プラスチック(廃プラ)を一括処理できる施設で、2027年秋の稼働開始を目指しています。

この施設では、廃プラの前処理から最終処理までを1カ所で完結。AIによる選別や自動搬送システムも導入予定で、処理の効率化と品質向上を図ります。完成後は、リサイクル費用や品質などを一括試算でき、企業ごとのニーズに合わせた処理フローの構築が可能になるとのこと。

建設予定地は越谷市北東部の船渡地区。敷地面積は約3,000㎡、延べ床面積は約2,000㎡の重量鉄骨造3階建てで、総投資額は約15億円。2026年秋に着工予定です。

このプロジェクトは、独立行政法人中小企業基盤整備機構の「100億宣言」補助金に採択されており、5億円の補助金が交付されます。日本シームは2033年までに売上高100億円突破を目指し、欧州やアジアへの販路拡大も視野に入れています。

さらに、地域とのつながりを重視する同社は、昨年10月に「SDGs事業部」を新設。ペットボトルキャップを使ったアップサイクル体験会など、地元住民向けの取り組みも行っています。

木口達也CEOは「地球環境を守る循環システムの開発と社会課題の解決を両立する、日本発のサーキュラーエコノミーの実現に挑戦したい」と語っています。

越谷市に誕生するこの新拠点は、環境負荷の低減と中小製造業の高度化を両立するモデルケースとして、今後の注目が集まりそうです。