【教えて!和光事務所さん】相続失敗事例:認知症の母と後見人【がやてっくPR】
- 2024/03/28 05:52
- がやてっく
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父が亡くなったとき、母はすでに認知症の症状が出ていた。父は遺言書を作成していたが、完成させる前に急死してしまった。残された姉弟は、母の財産管理と遺産分割をするために、後見人を付ける必要があることを知った。しかし、後見人を付けるには時間もお金もかかり、申し立ては子供が自身の手でしなければならない。母は認知症だから話し合いができないのだ。
後見人は裁判所が選ぶので、8割は赤の他人が選ばれるらしい。仮に姉や弟が後見人になれたとしても、役割が重なってしまう事があり、結果的に遺産分割の代理人を裁判所に選んでもらわないといけないなど、よりややこしい状態に。姉と弟はどうすればいいか分からないまま途方に暮れてしまったのだった。
こうした問題は意外と身近に潜むもの!
専門家の意見を聞き、事前に対処法を理解しておきましょう。
今回色々と教えてくれるのは司法書士法人和光事務所代表の鈴木さん。
東北大学法学部卒業
埼玉県越谷市在住
平成16年司法書士登録
平成17年簡易裁判所代理権取得
こうなってしまった時、どのような対応を取るのがいいのでしょうか?
このような状態になってしまうと結論としては、後見人を立てなければなりません。残された選択肢から考えると、書類作成や提出など手続きの時短、負担軽減が最善ではないかなと思われます。こうした作業はとても時間がかかりますし、やる事がとにかく多いです。次に何をすればいいのか分からなくなり混乱する可能性もあります。慣れない人が対応すると心身ともに疲労していきます。次の対応・方向性をアドバイスしてくれる、手続きを代行してくれる存在がいると、それだけで気持ちが軽くなると思います。
こうした事例を未然に防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?
お母さまが認知症になった時点で、このトラブルの可能性は十分にあります。この時、ご家族の間で話し合いが行われていればトラブルは回避できた可能性があります。またお父様は、お元気なうちに遺言書を作成しておく必要がありました。財産の精査・手続きを早めに行うことで、遺された人の負担は軽くなります。聡明かつ明瞭なうちに整理・精査をしておくことで、このトラブルは防げたでしょう。
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