越谷市・草加市、東北支援と震災の記憶をつなぐ2つのイベント【越谷ニュース】
- 2025/03/13 17:40
- がやてっく
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東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から14年が経過し、県内では被災地支援と震災の記憶を伝えるための様々な活動が行われています。越谷市と草加市では、それぞれ特色あるイベントが開催され、多くの人々の関心を集めています。
越谷駅前で東北特産品フェア「東北フェア2025」開催中(越谷市)
越谷駅前の観光物産館「ガーヤちゃんの蔵屋敷」では、東北3県の特産品を集めた「東北フェア2025」が行われています。岩手県大船渡市の海産物や宮城県の牛タンカレー、福島県のモモ味のグミなど、約60種類の商品が並び、多くの買い物客で賑わっています。
このフェアは、越谷市観光協会が震災の風化防止を目的に2020年から毎年企画。今年で6回目を迎え、売上金はすべて出品業者に渡されます。昨年は約40万円の収益が地元の生産者に直接届けられました。
越谷市観光協会の中村将義事務局長は、「特産品を通じて被災地の魅力を伝え、復興支援につなげたい。買って、食べて応援してほしい」と話しています。
被災地を描く日本画家・山内若菜さんの個展(草加市)
草加市住吉の「カフェ&ギャラリーのんの」では、日本画家・山内若菜さん(47)の個展「山内若菜展 3・11フクシマを忘れない」が開催中です。山内さんは福島第一原発事故をテーマにした作品を通じ、被災地復興への思いを発信しています。
主催は、草加市や三郷市などを拠点に被災者支援に取り組む「キビタキとわらしの会」。展示には、福島県飯舘村を描いた約40点の作品が並びます。中でも注目は、縦140センチ、横276センチの大作「神々の草原」。放射性物質を浴びながらも力強く疾走する3頭の馬を描いた力作です。
個展初日には山内さん自身が講演を行い、「動物は家族。命は物ではない」と牧場主の言葉に触れ、来場者にその深い思いを語りました。
開催期間など
・東北フェア2025:越谷市「ガーヤちゃんの蔵屋敷」で3月31日まで。
・山内若菜さんの絵画展:草加市「カフェ&ギャラリーのんの」で開催中。
被災地復興を願う2つの取り組みをぜひご覧いただき、応援につなげてください。