2025/3/21越谷 がやてっく 雑談 ローカルメディア ローカルサイト越谷CITYメール

越谷市の「旧山﨑家住宅(油長)内蔵」が国登録有形文化財に新規登録【越谷ニュース】


越谷市の「旧山﨑家住宅(油長)内蔵」が国登録有形文化財に新規登録【越谷ニュース】

令和7年3月21日、越谷市越ヶ谷にある「旧山﨑家住宅(油長)内蔵」が国登録有形文化財(建造物)に新たに登録されるよう文部科学大臣に答申されました。これにより、県内の登録有形文化財は218件となる見込みです。

歴史的な背景と建物の特徴
旧山﨑家は、日光道中越ヶ谷宿の旧家で、「油長」という屋号は、菜種を江戸に出荷していたことに由来しています。本蔵は、二階建切妻造平入桟瓦葺で、外壁は漆喰塗、腰はモルタル塗で仕上げられた重厚な土蔵です。各階は一室構造で、窓には掛子塗扉が設置されています。

建物は平成26年に曳家修理され、平成29年に越谷市へ寄贈されました。現在では「まち蔵カフェ」や「まち蔵塾サロン」などの運営を通じて、地域住民の交流やイベントの拠点として活用されています。

登録有形文化財とは?
文化財保護法に基づき、保存と活用が必要な建築後50年以上の建物が登録されます。「国土の歴史的景観に寄与する」「造形の規範となる」「再現が困難」などの基準を満たすものが対象です。旧山﨑家住宅(油長)内蔵は、造形の規範として高い評価を受けました。

地域のシンボルとして期待
この登録を通じて、歴史的建造物の保存と活用が進むことで、地域の文化財保護や観光振興が期待されます。越谷市を訪れる際には、「まち蔵カフェ」で地域の歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。