赤沼の獅子舞が「プロジェクト未来遺産2025」に選定/300年超の伝統を次世代へ【越谷ニュース】
- 2025/12/26 06:05
- がやてっく
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春日部市の無形文化財「赤沼の獅子舞」が、地域の文化・自然遺産の継承に取り組む市民活動を登録する「プロジェクト未来遺産2025」に選ばれました。 この取り組みは、日本ユネスコ協会連盟(東京都渋谷区)が主催する「未来遺産運動」の一環で、全国から33件の応募の中から5件が選定されました。
■越谷から伝わり、300年以上続く伝統芸能
赤沼の獅子舞は、1718年(享保3年)に越谷市下間久里から伝えられたとされ、赤沼神社(春日部市赤沼)で毎年7月と10月に奉納される伝統芸能です。獅子舞と神楽が共存する珍しい形式で知られています。
一時は担い手不足により途絶えたものの、1989年に地域住民によって保存会が結成され、完全復活。2019年には、301年の歴史の中で初めて女性の舞い手が登場するなど、時代に合わせた継承の形も模索されています。
■後継者育成へ、地域の魅力を次世代に
「赤沼民俗文化財保存会」赤沼の獅子舞社中の会長・島田定夫さんは、「選ばれるとは思っていなかった。大変名誉なこと」と喜びを語りつつ、「現在、小学生の子ども獅子が10人いるが、その上の世代は40代。20代・30代の若い世代にも魅力を伝え、後継者を増やしたい」と話しています。
■全国の未来遺産とともに
今回選ばれた他のプロジェクトには、新潟県上越市の「ごぜ」文化の発信、長野県大鹿村の「大鹿歌舞伎」、島根県大田市の「琴ケ浜」鳴砂保護活動や「土江子ども神楽復活プロジェクト」などがあり、赤沼の獅子舞は全国に誇る地域文化のひとつとして認められました。
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