第23回越谷市美術展:桜の「花模様」に魅了されて【越谷ニュース】
- 2025/02/25 08:35
- がやてっく
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2月7日から13日にかけて、越谷市中央市民会館で開催された第23回越谷市美術展覧会には約3,200人が来場しました。このイベントは、同美術展覧会実行委員会、越谷市、同市教育委員会、公益財団法人越谷市施設管理公社の共催で行われました。
洋画部門で特に注目を集めたのは、山本マサエさん(75)の「花模様」です。この作品は、春日部市牛島近くの古利根川沿いに咲く桜を描いたもので、彼女の絵画への情熱が感じられます。10年前に絵を始めた山本さんは、「桜を描きたい」との思いを抱き続け、今回の展示でその夢を実現しました。
市展では、日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門が設けられ、211人から233点の応募がありました。そのうち175点が入選し、無審査出品の55点を加えた約230点が展示されました。審査の結果、伊丹信子さん(92)の「待ちくたびれて」など5点が市長賞に選ばれました。
山本さんの「花模様」は、桜の花びらと枝のコントラストが美しく描かれています。作品に散歩する人々を加えることで遠近感を出し、視覚的な深みを持たせました。山本さんは今後、「一本桜」を描くことを目標としており、桜のシーズンが来るたびに北越谷辺りを歩いてインスピレーションを得るそうです。
各部の入賞者は以下の通りです。
日本画部門:
・市長賞:鈴木とめ子「晴れやかに」
・市議会議長賞:伊藤友見子「侘助にメジロ」
・奨励賞:藤橋佳子「蝶々」
洋画部門:
・市長賞:伊丹典子「待ちくたびれて」
・市議会議長賞:福田のりみ「湖畔」
・教育長賞:稲葉美心「生きた化石」
・文化連盟賞:田中暢子「川のある町」
・東武よみうり新聞社賞:山本マサエ「花模様」
・テレ玉賞:塩路民恵「熱帯の楽園」
・奨励賞:飯室眞「海無し県の帆風」、大塚君子「ノスタルジー」、金鹿優愛「想い出」、小泉美絵「生きる」、清水皓毅「泰山秋高」、高野昭子「古道」、南海文香「Gradation」、布施利憲「虎視眈々と…」、間篠兼治「山彩Yamairo」、宮山孝「薔薇のささやき」、山田叔利「秋の修善寺川」
高校生特別賞:青木果歩「二面性のインベーダー」
彫刻部門:
・教育長賞:内田文江「ファミリー」
・奨励賞:鈴木康心「外柔内剛」、竹内花歩「融解」
工芸部門:
・市長賞:小島由美「月来香」
・市議会議長賞:内田文江「太陽」
・教育長賞:加藤伸夫「柿図」
・奨励賞:伊藤雄二「はし箱」、森澤志津雄「薪窯焼成」
書部門:
・市長賞:吉田みずほ「新古今和歌集」
・市議会議長賞:堤拓斗「谷風」
・教育長賞:細岡芳明「若山牧水の歌」
・奨励賞:荒川畦菫「五言絶句」、堤清華「李の花」、長澤順子「百人一首」
・高校生特別賞:佐々木純菜「名言」
写真部門:
・市長賞:髙橋朗「おうちに帰ろう」
・市議会議長賞:小関明彦「人恋しい日」
・教育長賞:宇都宮勇一郎「許さない! 闇バイト」
・J:COM越谷・春日部賞:青木秀茂「ファンタジー」
奨励賞:石田任亨「秋から冬に」、井上文子「未来に向かって」、黒田明雄「親子の情愛」、中村和美「川辺の灯り」、藤井裕一「雨上がりの朝に」、横川稔「ペルーのマリネラ」