2024/11/22越谷 がやてっく 雑談 ローカルメディア ローカルサイト越谷CITYメール
司法司書法人和光事務所

<�絶対に甘党宣言!>ラストグッバイ【がやてっくグルメ】


<絶対に甘党宣言!>ラストグッバイ【がやてっくグルメ】

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<ウィーン>

<シュッシュッシュッシュ>

「次の印刷物データは、、、こっちかな。」

紬は次のデータをセットし、印刷機を動かした。

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<ウィーン>

<シュッシュッシュッシュ>

3カ月間の研修期間を終えてやっと慣れてきたところだ。

案外、想像前と違い紬にとってはやりがいのある仕事だった。

もちろん、印刷自体のやりがいではなく、業務の粒をいかに効率良くさばくかを考えて進めることだ。

顧客からの依頼は1つ1つ納期の指定が違う。

後から依頼された案件を先に仕上げることもある。

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<ウィーン>

<シュッシュッシュッシュ>

この作業を進めていると1日があっという間だ。

まさか自分がこのような仕事が向いているとは思わなかった。

小さいころは活発でじっとしていられなかった。

1つのことに集中出来ず、勉強もしたから数えた方が早かった。

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<ウィーン>

<シュッシュッシュッシュ>

いつまでも続けられる。

おそらく、体力が尽きるまで。

そんな時、ふと紬の頭によぎった。

「いつまでも続けていいのか?」

紬はハッとした。

飽き性な自分がこんなに気持ちよく集中できている。

間違いない。

しかし、ハッとした。

「いつまでも続くことなんかあるのか?」

コダマにも似たような輪郭だけが残った言葉が紬の鼓膜を必要以上に揺らした。

紬は予感した。

彼ら誓った宣言、そう「甘党宣言」をしたのだ。

誰にも言えないが、紬は自分の決断で甘党宣言をしたのだ。

2日前、雨が降りしきる中、約束した蒲生のときわ食堂の前で。

記憶が遠のくと同時にもう一つの記憶が開いていく。

なんだか自分の脳がPC画面のように感じられた。

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<ウィーン>

<シュッシュッシュッシュ>

響きだけは鼓膜がしっかり覚えている。

そう、誰よりもしっかりと鼓膜が記憶している。

新たに開いた記憶のウィンドウは、とあるコンビニの中にいた。

「ここは、、、ミニストップか?」

隣を見ると、必死に粗挽きフランクを食べる2人組がいた。

紬はその姿を見ると、自分の中にうずく「何か」を感じた。

それは静かで凛々しく、決して物怖じしない、紬が求めているものだった。

そんな空想を広げてると、空想に邪魔にならいようにパフェが机に置かれていった。

紬は食べ始めた。

そのパフェは、5年間に目指してたイラストレーターになると誓った日に食べたパフェだった。

紬は思った。

なぜ、人間はこんなにも初心を忘れてしまうのだろう。

そして、いとも簡単に前に進めない自分を誰かのせいにして過ごしてしまう。

「すべては自分だ。」

そう、紬はあの日の自分を、あの日の情熱を取り戻すために甘党宣言をしたのだ。

もっと真っすぐ、もっと素直に、そして誰よりもアウトローに生きる。

想いはどことなく頼りがいがあり、最後に自分自身を抱きしめた。

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<ウィーン>

<シュッシュッシュッシュ>

紬は北越谷の駅で電車を待った。

いや、待ったではない、攻めたが正しい。

しっかりと意思を持ち続ける限り受動的なコトは一つもない。

「ラストグッバイ」

紬はあの頃の気持ちを、いやそれ以上の気持ちを心で握りしめて歩き出した。

新しい「君」と共に。

~END~

※絶対に甘党宣言!の物語はフィクションですが、登場しているデザートは越谷市内の店舗で実際に提供されているデザートです。

※今回は「ミニストップ越谷駅西口店」さんのデザートでした。