越谷市の久伊豆神社、国登録有形文化財に指定へ【越谷ニュース】

埼玉県越谷市にある「久伊豆神社」の本殿、神楽殿、手水舎の3件が、国の登録有形文化財に指定されることが決まりました。国の文化審議会がこれを文部科学大臣に答申しました。

久伊豆神社は市街地中心部に位置し、その本殿は江戸時代の寛政元年（1789年）に建てられました。屋根が長く伸び、竜やサイの彫刻が施されるなど、装飾が華やかな建物です。神楽殿は明治前期に建てられ、50年前に現在の場所に移されました。銅板を使った入母屋造で、垂木が扇状に広がり、参道沿いの景観を形成しています。

手水舎は江戸末期に建てられ、銅板の入母屋造で、柱がやや中心に向かって傾いているのが特徴です。竜や鳳凰、ツバメなどの彫刻が施された華麗な外観が評価され、造形の規範とされています。

これら3つの建造物は、官報の告示後に国の登録有形文化財として正式に登録される予定です。これにより、埼玉県内の登録有形文化財の数は217件になる見込みです。